「初午祭」のお知らせ
福島稲荷神社 初午祭(はつうまさい)
古峯(ふるみね)神社 例大祭
令和3年3月23日(火・赤口)
午後2時より | 初午祭 鎮火祭湯立神事(ゆだてしんじ) | 社殿・境内斎場にて斎行 |
午前9時より | 古峯神社 火難・盗難除け祈祷 | 古峯神社内にて随時斎行 |
無火災と商売繁昌を祈る初午祭(はつうまさい)について
今年令和3年の初午祭、鎮火祭湯立神事は、旧暦2月の初の午(うま)の日にあたる3月23日(火)午後2時より、神社社殿前の斎場にて行われます。合わせて境内社 古峯神社の例大祭も行われます。
境内には市内の氏子崇敬者より寄進の200本余の五色幟が一週間前より色鮮やかに掲揚され、当日は午後から鎮火湯立の神事が斎行されるほか、火難・盗難除け、商売繁昌、家内安全などの祈祷を行っております。
初午とは、全国の「お稲荷さん」では縁日として盛大にお祭りが行われています。このお祭りの起こりは、全国3万社を超える稲荷神社の中心、又稲荷信仰発祥の地である京都の伏見稲荷大社のご祭神ウカノミタマノカミが、奈良時代和銅4年2月の初の午の日に現在の本殿奥にそびえる稲荷山に降臨されたという故事によるものです。
ウカノミタマノカミは食物を作り出す神とされ「イナリ」の語源は「稲成り」つまり五穀豊穰を意味しました。 この神に祓いと導きの徳の神、更に人の心をなごませる徳の神の一面が加わって福徳の信仰が生まれました。その後「稲成り」は「生成(イナリ)」にも通じ、物が増えることを司る神とされ、福運・商売繁昌・子授け・火防(ひぶせ)の神としても信仰されるようになったのです。
初午の午(ウマ)が稲荷信仰と結びついた訳はウマは古来陽気をあらわす動物で殊に白馬がオテントウサマの象徴とも考えられ、これが農家の信仰するイナリ神の神祭りの日と重なったものと考えられます。 又午(ウマ)の日は陽気盛んな日として古くから火災を招く日とも信じられ、初午の早く来る年は火早いという俗信も広く知られています。
湯立(ゆだて)の神事
境内の一角、斎竹に注連縄が張られ祭壇の前に据えられた大釜がぐらぐらと煮えたぎる中、熊笹の束を釜の熱湯に浸し、そのしぶきを浴びながら行者が火を鎮め、神託を待つ… 。 陽気盛んで火災を招くといわれる初午の当日には古式にのっとり火伏せの湯立神事が行われます。
祭壇には、米・水・ヒサゴ・川菜・真砂と古事記の昔より火消しには欠かせぬ物が供えられ、行者の神占いの後、クライマックスの鎮火の行事が執り行われます。熊笹が振られ、あたりには湯しぶきが飛び散り、もうもうたる湯煙りが立ち込めます。 参列者にも湯がかかりますが、この湯にかかれば病気をしないと言われ、又行事で使った熊笹は火伏せ・疫病除けにと各ご家庭に持ち帰り、神棚に供える習慣があります。
これら神事には毎年市内の消防団関係者のほか、火を扱う商売の方々が多数参列し、今年1年の無火災を祈願する習わしとなっております。
◆古峯神社例大祭について
古峯神社は「こぶがはらさま」と呼ばれ、火の神さまとして名高い栃木県の古峯神社のご分霊として火難盗難除(火事・泥棒除け)のご利益がありますが、福島稲荷神社では初午祭に合わせ同社の例大祭を行ないます。
ご祭神の大好物である「とろろいも」を供えてお参りするとご利益が増すと言われ、当日は参拝の人々が絶えません。