昭和38年12月13日に福島市教育委員会より福島市指定天然記念物に指定されました。
ニレはケヤキと並んで材質がすぐれ、昔から神社、仏閣の建築や仏像の彫刻等にも使用された重要なもので、かつては当地方にもケヤキと共にニレの大木も数多く生育していたと思われるますが、現在はほとんどその大木をみることができません。本樹は、福島稲荷神社の神域にあってよく保護されたために自然状態が保たれて、枝張りおよび樹高は東北地方まれにみるものとなり得たものです。
太さは根回り4メートル、目通り2,75㍍、樹高21㍍で、樹勢もよく、とくに自然木としての樹姿も十分に整っているので、学術研究の資料および福島市の自然を記念するにふさわしいものとして、天然記念物に指定されました。