よくいただくご質問と回答
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身内に不幸があったのですが、お正月迎えはどのようにすれば良いでしょうか。
喪中の期間は、さまざまな考え方や地域の風習によりますが、古来、神社へのお参り、お神札のお取り替え、正月迎えを控える期間は「忌(いみ)」と言い、以下の通りです。
ア 父母・夫・妻・子 50日
イ 祖父母・孫・兄弟姉妹 30日
ウ 曾祖父母・曾孫・甥・姪・伯叔父母 10日
エ その他の親族 3日
オ 配偶者の親族については、前項を1 項づつ繰り下げた日数による。
これらは自分からみての関係で、不幸があった日を1日と数えます。また、一つ家にお住まいのご家族の中で、一番長い期間の方に一家は合わせます。
最長で50日の「忌」の期間が明けますと、神さまごとは再開して差し支えありません。「忌」の後は、悲しみを乗り越えて平常な生活に戻るための「心のけじめ」をつける喪中の期間に移行します。この期間の長さについては個々人の心情に委ねられますが、長くても半年位を目安にするとよいでしょう。年賀状を遠慮することや、御祝いの席を遠慮することなどは個人の判断となります。
いずれにせよ、お正月は神さまのお神札をお取り替えして、新たな一年のご利益を頂く大事な行事ですので、神棚のお神札をお取り替えしないことは避けねばなりません。
ご不幸から50日以上過ぎた場合には、問題なくお取り替え頂き、初詣も差し支えありません。
50日がお正月にかかる場合には、小正月、旧正月の元旦、立春を目安に神棚のお神札をお取り替えして、お正月迎えをされると良いでしょう。
おふだの納め方について教えてください。
一年間神棚におまつりした「お神札」や、年内に神社でご祈祷を受けた際に頂いた「お神札」や「お守り」は、今年1年を無事に過ごせたことに感謝し、氏神さま(地元の神社)にお賽銭を添えて納めます。
福島稲荷神社では、年末の12月25日から31日までの一週間に限り、古神符納め所を設けますので、必ずこの期間内にお納め下さい。
納められた「お神札」「お守り」は大晦日(12月31日)の夜中に「お焚き上げ」を行い、清浄なご神火で鄭重に焼納致します。
なお、納められるものは、神社からお出しした「お神札」「お守り」「破魔矢」のほか、宮形など燃えるものに限ります。人形、せともの、金物、お寺の関係のものなどは納められません。
また、期間内に納めることが出来なかった場合は、翌年の年末に納めて頂きますので、自宅、会社で保管して下さい。
初宮参りや七五三のご祈祷で頂いたお神札の納め方について教えてください。
お子様の無事成長を祈願したお神札の納めについて、「初宮参り」のお神札は3歳の七五三を迎えた年の年末に納めます。また「七五三」のお神札は、男児は五歳、女児は七歳のご祈祷を受けた翌年の年末に納めるのがよろしいでしょう。
松飾りの納め方について教えてください。
新年1月14日は「松納め」です。福島市内の松の内は昔から2週間とされ、家庭会社の松飾りは14日の朝にはずして神社に納めます。
新年の松飾りは防火上神社境内で焼納出来なくなり、また夜間の放置は火災の原因にもなるため、14日以前には絶対お納めにならぬよう、14日と15日の二日間に限り受け付けます。なお、松納めは松飾りを納める行事ですので、お神札は納めないように願います。
子どもに関する儀式について教えて下さい。
人の一生には、いくつかの節目があります。この節目ごとに神さまへの祈りと感謝を捧げ、人生への決意を新たにするのが伝統的な日本人の心といえます。その節目ごとの祈りと感謝を人生儀礼といいます。ここでは、ご質問のお子さんに関する儀式をご紹介致します。
安産祈願(あんざんきがん)
赤ちゃんの命が母親の胎内に宿ったときから、私たちは健やかな子が生まれますようにと神さまに祈ります。懐妊五ヶ月目の戌(いぬ)の日を選んで神社に詣で、懐妊の奉告と胎児の健全な発育、無事出産を祈願して安産祈願のご祈祷を受けます。
古来より戌の日に腹帯をつけると安産になると言われており、神社での安産祈願は戌の日以前、または戌の日当日にお受けになると良いでしょう。安産祈願に合わせて腹帯のお祓いを致しますが、腹帯は晒(さらし)叉は下着型等お使いになるものをご持参下さい。出産される方の代理でご祈祷をお受けになることも可能です。
命名(めいめい)
神さまに見守られ、家族の祝福を受けて赤ちゃんが誕生しますと、誕生七日目(生まれた日を一日目と数える)のお七夜に出生児の名前をつけます。命名は両親や目上の尊敬できる人が名付け親となって名付けることもありますが、神社にお願いして神さまから付けて頂き、子どもの末長い幸せを祈りたいものです。
福島稲荷神社では命名を承っております。その際に誕生日と性別が確定することが必要となりますので、誕生後に受付を致します。ご希望の名前の善し悪しを拝見するほか、全部で六つのお名前をお選びしてお渡し致しますので、その中からご家族で最終的にお選び頂きます。
命名初穂料は一万円以上お気持ちで受付時にお納め下さい。なお、命名には三日間お時間を頂きますので、届け出の期限(二週間以内)をお考えの上、速やかにお申し込み下さい。お申し込みは代理の方でも構いません。
初宮参り(はつみやまいり)
神さまのみたまをいただいて誕生した子供の今後の健やかな成長を祈って、生まれた日を1日目とし、男子は生後31日、女子は生後33日目以降に神社へお参りするのが初宮参りで、古来、子供の誕生を神さまに奉告し、末長い守護を祈る「氏子入り」の重要な行事とされてきました。
前記のお参りの目安は、ただ単に赤ちゃんがしっかりする頃という意味だけでなく、母親のお産の「ケガレ」が明ける意味もあり、これらより早く行うことは避けるべきでしょう。また寒い地域によっては五十日、百日目にお参りする習慣もあります。寒い季節に生まれた赤ちゃんの場合は、31日目、33日目にこだわらず、この日以降で赤ちゃんとお母さんの体調、天候などを考えてご家族そろってお参り出来る日を選ばれると良いでしょう。
祝着(掛け着)
赤ちゃんを抱く人が羽織るもので、父方の祖母が赤ちゃんを抱き、掛け着をかけるのがお宮参りの一般的なスタイルです。家族の都合で母方の祖母や母親自身が抱いてもかまいません。
喰初め(くいそめ)
生後百日以降に赤ちゃんに食事を食べさせるまねをさせ、一生幸福に育ち、食べる物に困らぬようにとの親の願いを込める行事です。
「歯固め石」(はがためいし)
歯固め石は、赤ちゃんに丈夫な歯が生えますようにとお喰初めのお膳に添え、小石を箸でつつき、その箸を赤ちゃんの歯茎につけます。歯固め石は、初宮参りを行った神社から頂き、お喰初めが終わった歯固め石は感謝の気持ちを込めて神社にお返しします。
七五三(しちごさん)
子供の成長の節目にあたり、神さまの御加護に対し感謝を捧げ、神社で無事成長を祈願する行事です。本来は11月15日とされていますが、11月の前半に行うのが宜しいでしょう。対象の年齢は、三歳の男女児、五歳の男児、七歳の女子です。これらは数え年で行うのが本義ですが、早生まれのお子さんの場合、ご兄弟で一緒に行いたい、などの場合には満年齢で行うことも構いません。
十三参り(じゅうさんまいり)
生まれた年の干支が、初めて巡ってくる年(男女児とも数え年の十三歳)に行われるのが十三参りです。大人への変換期に、厄を祓い、体力と知力を授けていただくお参りで、神社で厄除けとして行うものです。
ご祈祷の受け方
福島稲荷神社では毎日ご祈祷を行っておりますが、正月や七五三の特別祈祷日を除いて、予約で承っています。日によりご祈祷時刻が変わりますので、お電話でご希望日の祈祷時刻をお確かめの上、ご予約下さい。予約は前の月の15日からお受け致します。予約受付時間は9:00-17:00 電話024-522-2702
ご祈祷を受ける際の服装は、男性はスーツもしくはジャケットを着用して下さい。女性もこれに準じます。ジーパンやTシャツ、サンダルなどラフな服装はご遠慮下さい。
ご祈願料は「初穂料(はつほりょう)」といいます。個人のご祈願は五千円からお気持ちとなっております。当日は、のし袋(御祝い用)をご用意頂き、表書きは上に「初穂料」、下に「お名前」をお書きになり、受付でお納め下さい。
駐車場は、境内となっております。神社東側の路地(一方通行ではありません)をお入り頂き、社務所の前から境内に駐車して下さい。
お神札(おふだ)の納め方
一年間神棚におまつりした「お神札」や、年内に神社でご祈祷を受けた際に頂いた「お神札」や「お守り」は、今年一年を無事に過ごせたことに感謝し、お賽銭を添えて地元の神社にお納めします。福島稲荷神社では年末(12月25日~大晦日)に古神符納め所を設け、大晦日の夜中から元旦にかけてお焚き上げを致します。
初宮参りや七五三のご祈祷で頂いたお神札の納め方
お子様の無事成長を祈願したお神札の納めについて、「初宮参り」のお神札は三歳の七五三を迎えた年の年末に納めます。また「七五三」のお神札は、男児は五歳、女児は七歳のご祈祷を受けた翌年の年末に納めるのがよろしいでしょう。
神社の「参道」を歩く時に気をつけることはありますか。
参道の真ん中を避けて、端を歩くのが慣例です。多くの神社において参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神さまが通る場所とされていますので、真ん中を避けるのが宜しいでしょう。とはいえ、初詣など人が多いときは、あまりこだわる必要はありません。
「鳥居」をくぐる時にお辞儀をしている人を見かけますが。
鳥居とは、人間の領域と神様の領域の境界を示すものです。くぐって入るときは、軽く会釈すると良いと言われています。お参りの後、鳥居から出るときも会釈します。
参拝の前には、手水舎(てみずしゃ)で手と口を清めますが、正しい作法は?
左手、右手の順に洗い、口をすすいでもう一度左手を洗うのが正しい作法です。具体的には、まず右手で柄杓を取り水を汲みます。まずは左手を洗い、続いて柄杓を左手に持ち替えて右手を清めたら、再び右手に持ち替えて、左手を上に向け掌に水をため、口をすすぎます。使った左手をもう一度清めます。そして、最後に柄杓を真っ直ぐに立て、残った水で柄杓の柄を清め、伏せて戻します。これだけのことを柄杓一杯の水で行います。
神社の中にお参りする場所がいくつかある場合、参拝する順番を教えて下さい。
最初にお参りするのは御本社からが正しく、次いで、「摂社・末社」と呼ばれるご本社の神さまとゆかりのある神社をお参りするのが正しい順序です。
お賽銭は、どのくらいお上げすれば良いのでしょうか。
お賽銭は、参拝する方のお気持ちなので金額に定めはありません。昔は願い事を叶えて頂くために「身削り」といって、自分の命の次に大切なもの(お米など)をお供えするという考え方が一般的でしたので、最近の「ご縁がありますように」と一年の御加護を得るのに5円で済ませてしまう風潮は好ましいことではありません。ご祈願の軽重によってお考え頂ければ良いと思います。皆さんをお守り頂く氏神さま(地元の神社)は、公的な助成などはなく、氏子の皆さんのお賽銭を始めとするご寄進で運営されています。神社がいつまでも清々しいお祈りの場所であるためにも、皆さんのご理解をお願い申し上げます。
正しいお参りの仕方を教えて下さい。
神社のお参りの正しい作法は、「二礼二拍手一礼」。お賽銭箱の前に立つ。(帽子をとり、荷物を置く)軽く会釈をする。お賽銭をあげる。鈴を鳴らす。姿勢を正して(1)深く二回お辞儀をする。両手のひらで自分の膝頭を覆うくらいまで深く(約90度)頭を下げる。(2)両手を胸の高さで合わせ、右手の中指を左手の中指の第二関節あたりまで下げてから、両手を肩幅あたりまで平行に開き、ゆっくり二回拍手を打つ。二回目の拍手をしたら両手を合わせ祈願を込める。(3)最後に深く一礼する。軽く会釈をして下がる。
お参りのときに、柏手を打つ意味はなんですか。
拍手とは神さまへの強い畏敬の念をあらわすものです。古代中国の貴人に対して拍手を打つ習慣が日本に伝わったと言われていますが、この習慣は中国には残っておらず、日本で神社の参拝の作法として残ったものです。お寺では、一般的に拍手は打ちません。
神社とお寺の違いはなんですか。
神社とは、神道の考え方に基づいて作られた神さまをお祀りするための施設です。仏閣とはお寺のことで、仏教の考えに基づいて作られた修行やお参りのための施設のことです。ほとんどの神社には鳥居と狛犬があり、建物は宮大工によるものなど日本古来の建築様式による木造が多く、神さまが宿るとされるご神体は、本殿という参拝者からは見えない場所におまつりされています。(皆さんがご祈願をお受けになる場所は本殿ではなく、拝殿)また、神社には自然の杜があるのが最大の特徴です。一方、寺は山門に瓦屋根の建物、さらには鐘や塔を備えているところが多く、ご本尊などと呼ばれる仏像が公開されている場合が多く見られます。
神社でのおみくじの順番を教えて下さい。
おみくじの運勢の吉凶の順序は神社やお寺によって諸説ありますが、「大吉→中吉→小吉→吉→末吉→凶→大凶」が一般的です。ただし吉凶はあくまで目安で、書かれている内容をよく読むことが重要です。
おみくじは何回ひいていいのですか。
おみくじは、何を聞きたいか念じながらひくと良いとされていて、学業・恋愛など、聞きたいことが違う場合など、一度の参拝で何度引いてもかまわないとされています。
おみくじは木に結ばなければいけないのですか。
「悪い運勢は置いていきたい」、と凶・大凶など悪いときは結んで、大吉・吉などいいときは持ち帰るという人もいますが、特に決まりはありません。ただし、木に結ぶと木が弱るので神社所定の場所で結ぶようにして下さい。
複数の神社の御守りを持っていると、神さまがケンカすると聞きましたが。
御守りを複数持っても神さま同士がケンカすることはありません。神さまはそれぞれにお働きが異なり、ご利益もさまざまです。
御守りの中身は見てもいいのですか。
中身は見ないほうがいいとされています。日本では昔から「神聖な物・場所には、触らない、入らない」という考え方が根強いので、神聖なものとされる御守りの中を見ることは慎むべきです。
一般的なお守りに期限はあるのですか。
賞味期限のようにはっきりとした期限があるわけではありませんが、新年をめどに新しくするとよいとされています。ちなみに、合格祈願・安産祈願などのお守りの期限は成就するまで、といわれています。
新しく神社で御守りを頂いた場合、古い御守りはどうすればいいのですか。
頂いた神社に出向いてお返しするのが本義ですが、難しい場合は最寄りの神社に納めることが出来ます。ただし、神社によって納める時期が決まっている場合があるので、予め問い合わせて確認するとよいでしょう。
ちなみに福島稲荷神社の場合は、12月25日から31日までの期間、境内に納め所を設置しますので、納めはこの期間にお願い致します。